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私たち100人の乳がん体験記 admin 
2018-04-20 16:14:30 

乳がん診断されたらすぐに読みたい本



子供たちに、そして仲間に

2011年6月。40歳の私は乳がんの手術を受けた。

手術はあっという間に終わった……ような気がする。

なにしろ、麻酔で寝ていたのだから。


「聞こえますか~。聞こえたら手をあげてくださーい」


という看護師さんの声に現実世界に引き戻され、胸の痛みで手術の完了を知る。

すぐにしゃべれるようにもなり、まず最初に聞いたことは、「今何時ですか?」


時間は6時40分。

手術開始から4時間40分が経過していた。


その返答を聞いて思った。

「キセキは起きなかったんだな」と。


入院前、こんな話をママ友から聞いた。

なんでもその人の知り合いも「がん」と診断されたものの、いざ手術をしてみると、

がんではなく、そのまま傷口を縫って種々が終了したらしい。


触診もマンモグラフィーもエコーも細胞診も組織診もすべてクロだった私だけど、心の奥底では、もしかしたら自分も何かの間違いでがんんと診断されたのではにかと思っていた。


だってこんなに元気だし。

家系にがんの人はいないし。

乳がんのリスクといわれる要因もほぼあてはまらない。


でも手術は5時間弱。

開いてすぐ縫ったような時間ではない。


手術は無事すんだけど正直とても悲しくなった。

自分にはキセキは起こらなかったのだと。


私には前述の人の話が誤診ではなく、奇跡のように感じられていた。

幼い子供を抱え、がんを告知され、三日三晩泣き通したというその人を不憫に思い、

神様ががんを消してくれたのではないかと。


「腋の下もきれいに取れましたからね」という医師の言葉もむなしく響く。

転移していたのか……。


私にはキセキは起こらなかった……単なる病人。

でも幸せです。


息子が「病室で退屈だったら遊んでね。」と作ってくれたマラカス。


「お母さんはやく」  「よくなりますように」


ありがとう。頑張って病気治すよ。


この本はどこにでもいる働くお母さんの乳がん体験記と、

思いがけなく出会いに恵まれた100人の闘病仲間の体験談です。


『乳がんと診断されたらすぐに読みたい本』

豊増さくらと乳がん患者会bambi組

監修 高尾信太郎・脇田和幸

 

健康ジャーナル社 1,800円+税

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